今年で工業高校の建築科を卒業して44回目の春を迎える。
44年前の目標は二級建築士、そして4年後合格した。
結婚し、子どもを授かり、27才で一級建築士となった。
孫も二人生まれ、もう、人生のコップの水も残りが見えてきた。
父が逝き母が去り今、妻と二男と三人で暮らすここは限界集落から消滅集落へ。
「花(樹)を植えよう」
誰かがこの場所へ帰って来た時、花が咲いていればこころが和らぐだろう。
また、ここへ帰ってこようと。
剪定し、下草を刈り、肥料を撒く。
誰も見ていない単調な作業が続く。
今年も梅から桃とミモザ、桜にモクレン、黄梅、花海棠と季節を忘れず咲いてくれた。
今からツツジにサツキに夏椿とカロナイナジャスミン、モッコウバラ
夏が近づくとノウゼンカズラが梅雨明けを告げ、真夏はサルスベリ
秋口には金木犀の香り、そしてモミジや落葉樹の紅葉
霜が降りて大きな花を咲かせていた皇帝ダリアが枯れて行く
そして、葉を落としたサルスベリの枝に雪が積もり一年が終える。
さあ目標を持ち続け、残りのコップの水でどれだけやれるかやってみよう。
少年(少女)老い易く学成り難し