国の登録有形文化財の保存活用事業として、耐震補強及び内外部の改修設計・監理に携わりました。
この建物の正面は左右対称で、2階には半アーチ型の窓、中央張出部に腰折れ屋根やオーダーと呼ばれる装飾性の高い付柱など戦前の洋風建築を留めた大正期の木造建造物です。
内部の床は耐久性のあるフローリング材とし、1階は耐震補強の鉄骨材も意匠の一部とする木質調色としました。
外観は、創建当時の外壁色とし、屋根は菱葺き、棟飾りも当時の形状を模しました。
難易度の高い改修工事でしたが、工事関係者の協力のもと新たな文化交流の場として生まれかわりました。