三好市東祖谷にある消防団詰所の新築でしたが、単に詰所と消防車庫としての機能だけで無く、
バス待合所・公衆トイレも兼ね備えた、地域住民も利用出来る施設が求められました。
車庫としては祖谷地方特有の急斜面となる土地形状に対してスムーズに消防車の出入りが行えるよう、
全面道路との段差を人工地盤で解消する設計としました。
また、道路面に計画した目隠しルーバーは、トイレ出入口の目線を遮りつつ、
待合所からはバスの到着を見逃さない機能性を持たせています。
三好市産杉材を積極的に用いる事で、地産地消を生かし、木の暖かな印象を与えられる建物となりました。