ご無沙汰です。
生まれたばかりの長男坊も、もうすぐ2歳になりますが、
彼は、国民的アニメの猫型ロボットが大好きなようです。
まだ「え」が言えないので、通称(ドラもん)ですが…。
それはさて置き、仕事がら、建築は様々な道具を扱います。
そんな中でも、よく使うのが「スケール」です。
一般的には、定規(ものさし)のことですが、
一番身近な物の一つでもあり、大変、奥が深い物でもあります。
現在はメートル法が一般的になりましたが、この業界では
昔から使われている尺や間、坪などと言った単位は、まだまだ身近に感じます。
尺貫法も、今後も無くならずに残し、使い続けたいものです。
実際に長さや、大きさを測るだけではなく、感覚的にも使いこなせていないと建築はできません。
もう少し高く。とか、もう少し小さく。とか…。
まだまだ未熟なので、偉そうなことは言えませんが、こだわるとキリがない物なんです…。
居心地のよい空間や、快適な空間を作り出せるようになるためには、
設計者としての自分の中にある「スケール」を磨くしかありません。
しかし、難しいのが自分の「スケール」と他人の「スケール」は同じでないため、
食い違うこともしばしばです。
その都度、打ち合わせや試行錯誤を繰り返し、自分のスケール感覚を見つめ直し、
さらに、いい建物なんかを見学しにいくと身につく物なのかもしれませんが、
やはり、習得するまでには時間がかかります…。
(ドラもん)なんかひみつ道具出してよー!って
浅はかな父親である私は言いたくなるのであります…。
しかしここは、猫型ロボットではなく、
建築家 ル・コルビュジエ 大先生が助けてくれます。
人体寸法と黄金比を用いて考案した「モデュロール」を用いれば、
いとも簡単にすばらしいスケールを手に入れることが出来るのです!
自分自身で画期的なスケールを作り出せるからこそ、世界の巨匠なんですよね。
でも、どんなに素晴らしいひみつ道具も、使いこなせなければ宝の持ち腐れ…。
やっぱり、早く帰って勉強しよう…。
というオチです。
エンディングの歌ってどんなでしたっけ?
by 2歳になる長男坊