今日は祝日
久し振りの我が家ベランダでの朝食。
数キロ先には高速道路高架橋~吉野川~国道192号~JR徳島本線が見渡せる。
対岸の半田町の山際には、今年の五月に家族で訪れた西尾さん宅を微かに見ることも出来る。
また、その後方数十キロ先には剣山。
自畑で収穫したブルーベリーのジャムと野菜、親戚からもらった蜂蜜
土成の三木さんの葡萄と母が採ってきたアケビ
そしてゴルフコンペ景品の梨、友人作の自家焙煎コーヒー。
9月後半は朝8時でも日差しが柔らかで肌を抜ける風も心地良い。
風邪気味で体調がすぐれないが、この朝食を食べると元気が出そうだ。
隣のブーゲンビリアは妻が丹精込めて育てている南の花(花に見えるところは葉)、しかしこれがまた手間がかかる。
暑からず寒からず、当然冬は部屋の中。でも永く咲きほこり冬の殺風景な部屋を明るくしてくれる。
そのブーゲンビリアの左上空山並みの稜線に1羽のツバメが飛んでいる。
そのうち沢山飛んで来て五十羽位になっただろうか、多分餌の虫を食べているようだがこちらの贅沢な朝食とは随分違う。
中には体が小さい今年生まれた子ツバメも混じっている。
もうすぐ遥か南方を目指し海を超え飛んで行く、その道程には数々の敵や悪天候が待ち受けていることだろ。
親ツバメはその危険をどのように子ツバメに教えるのだろか、飛ぶ方向を誤り道に迷いはしないか。
やはり見て経験から教えるしかないのか。
親ツバメが先に精魂尽き海に落ちたら、心配は尽きない。
でも、心配せずとも自然は良く出来ていてその集団のリーダーが退けば環境に適応し、強き者、運良き者が新リーダーになるらしい。
私は小さい頃からあの山並みを見て育ち、思った。
あの山の向こう側には、その向こう側、またその・・・何があるのだろうかと。
今までそれを1つずつ探し見てきたような気がする。
この地は南に開け、一日中太陽が当たり、左右に川を持ち、山を背に受け、西日を遮る。
風水的には申し分ないが、限界集落を通り越し消滅集落の中にある。
ツバメのさえずりよりも人の声が先に聞こえなくなりそうだ。
もうすぐ還暦まで三年、この頃人生メビウスの輪のようなものかなと思う。
ツバメも毎年、同じことを繰り返している、私も同じ思考の堂々巡り。
いつかは消え忘れ去り、自然の道理に帰ることを承知で、樹を植え、花を植え手入れする。
さあ今日も前に進むか。
体が資本、今日も朝食を一杯食べて頑張ろう!
ぴかぴか親父