ふと絵を描こうと思い立って数週間が経つ。
絵を描きたい気持ちは常々あったが何故か手が出なかった。
いつも模写をして真似た絵を描いては納得できない。
自分の書いた線がお手本と違ってつまらなく見える。
体の構図も顔の表情も同じになるように精一杯描いた。
でも、お手本にある魅力を何ひとつ表せない絵になった。
この絵の人物は、こんなに生き生き描かれているのに。
それと同じになるようにやったのになぜだろう。
基礎力が足りないのだと思い指南書を買ってきた。
載っている練習をしている最中も描かれた絵に物足りなさを感じる。
息が詰まる前に休憩しようと思い軽い気持ちで落書きをかいてみた。
描いた絵はへたくそだったけど、なんだか楽しそうな線をしていた。
必要のない気を背負ってつまらなくっていたことに恥ずかしくなった。
下手でも楽しいほうがいい、やり続ければ上手さは後からついてくる。
初心者が気負うものなどないのだから、今はただ描くことを楽しもうと思う。
コメントを残す